http://anond.hatelabo.jp/20070319015624
似たような境遇の人がいたので反対例を。
うちの父親は中卒の工場勤務で、母親は商業高校卒。貧乏なうえに父親が超ドケチだったため、誕生日含めプレゼントは3回ぐらいしか買ってもらった記憶がないし、食費や生活費で両親が口論するのをよく聞いていた。そのうえ父親は俗に言うDQNで、何か自分の気に入らないことがあるとすぐにキレて怒鳴り散らしていた。そして、終いには子供の食い物まで奪う有様だった。
だが、そんな家庭しか知らなかった。どこの家もそんなもんだと思ってた。
あえて救いだったのは、母親が幼児期の教育に熱心だったということだろうか。
そんな父親を見て育ったせいか、高校はもちろん、大学を出ることは小学の高学年の時点で確信していた。
親父を追い抜いて完膚無きまでに勝利したい、上に立ちたい、そんな執念が私をそこまで推し進めたのだろう。
中学卒業後は、誰に言われることもなく、自分の好きな分野を極めるために工業高校を志望した。
周囲からは、『大学に行くなら普通科にいかないと無理』と散々言われたが、
そのときは受験競争の加熱していた時代でもあり、受験対策主体の普通科のカリキュラムを学ぶ気にはまったくならなかった。
高校卒業後は工業高校なので同期のほとんどは就職、県内でトップレベルの工高だったため、皆地元に工場のある大企業へ推薦で入社していった。
担任にも某大企業からの推薦求人を紹介され、『おまえなら余裕で受かるのにもったいない』と言われた。
そして、決して有名とは言えない大学に入学した。
大学生活では、生活費から学費まで自分で稼ぎ、卒業後はその大学からの入社はまず無理と言われていた大企業に就職出来た。
だがその大学のほかの大多数の人たちは派遣やフリーターにしかなれないようだった。
高校の時の同期が会社をリストラされたという話を聞いた。某電機メーカーの工場に彼は勤めていた。
高校を卒業してから毎日深夜まで残業していたのに、今の私より遙かに給料は安いようだった。しかもクビになってしまった。
別の同期は今でも工事の仕事をしている。彼も私より遙かに長い時間働いても生活は苦しいようだった。
大学の時の同期は派遣社員で、やはり生活が苦しいと言っていた。中にはもうリストラされた奴もいた。
私はというと、いまでは最初の会社から転職をして、さらに有名な大企業へ在籍している。給料もかなり上がった。
しかし、大学・社会人になると、周囲との生育環境の差を思い知らされることも多々ある。
私から見ると金や食い物に苦労など一切したことのないお嬢様やお坊ちゃまも居て、彼らの生育環境や価値観の話を聞くだけで辟易することも多い。
それに対して私は収入の増えた今でも学生の頃と生活は変わらないし、貧乏癖も抜けないようで、どうしてもケチケチしてしまう。貧乏人の性だろうか。
それでも私は http://anond.hatelabo.jp/20070314010106 のように、分不相応の対価を得ているとは思わないし、「自分が本来いるべきところでない」感もない。これは今の職場が肩肘張ったエリート志向の人間の集まりではないと言うのもあるが。
自分で自分にプレッシャーを掛けて自滅するようではやはり本当の意味で分不相応だったのだと思う。
田舎の貧乏な家で、特にそれを不幸とも思わず育った。うっかり大企業に入社してしまったが、「自分が本来いるべきところでない」感が強くて、10年勤めずに辞めてしまった。仕事はう...
http://anond.hatelabo.jp/20070319015624 似たような境遇の人がいたので反対例を。 うちの父親は中卒の工場勤務で、母親は商業高校卒。貧乏なうえに父親が超ドケチだったため、誕生日含めプ...
やぁ増田。君の話を有難う>http://anond.hatelabo.jp/20070320001913 君と僕の違うところは、自分の育った環境が好きだったか否かなんだろうな。父親は現場の技術者で、器用で、なんでも作れて...
君の話を有難う 「分相応だけど向いてない」とか「適性はあるけど分不相応」ってことない?
分相応・不相応は能力の高低の問題で、 向き不向きは能力の方向性の問題でしょ。 「それ、君には不相応だよ」って言われると貶されてる感じになるが、 「君には不向きだよ」って言わ...
http://anond.hatelabo.jp/20070318224345 父親は工業高校卒で、母親は中卒。貧乏だけど、いい家でした。すんごい田舎で、感覚が一世代くらい遅れてて、『国家の品格』に感化されちゃうような人...
http://anond.hatelabo.jp/20070319015624 折角の才能が似つかわしくない人のところに行ったということか 下手にできるのも考えもんだなあ
ちょっと前までは地頭がよくても貧乏人に生まれたからそのまま田舎に留まるというルートがあったと思うんよ。そういう人達が地方の自治や品格を支えていたのだと思う。あるときから...
似たような話 学歴と努力と貧乏スパイラル 地方の疲弊
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