2007-03-14

格差の話に便乗して

田舎貧乏な家で、特にそれを不幸とも思わず育った。うっかり大企業に入社してしまったが、「自分が本来いるべきところでない」感が強くて、10年勤めずに辞めてしまった。仕事はうまく行ってた。過分なほど評価されてたし人間関係も良好だった。でも続けられなかった。心配してくれた職場の人に、ただ申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

こういう経験を持つ自分は、貧乏人の子供教育や機会を与えても、余分な疑問や違和感を抱いて、与えたものを活かせないのではないかと疑ってしまう。少なくとも、それが当たり前と思う層に与えるよりも効率の悪い結果になるのではないか。高待遇を受け取り続けるには、ある種の育ちの良さ、自分が受け取っているものに自分が見合っていることに疑問を感じない傲慢さが必要なのではないか。

こんなことを考えていると頭がおかしくなるから、近代以前のように身分職業が決まっていて、食うのに精一杯で、短い一生を生きた方が幸せな気がしてくる。これが明治知識人が振り回された近代的自我という奴かもしれない。つまり、贅沢病だ。

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    • やぁ増田。君の話を有難う>http://anond.hatelabo.jp/20070320001913 君と僕の違うところは、自分の育った環境が好きだったか否かなんだろうな。父親は現場の技術者で、器用で、なんでも作れて...

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