はてなキーワード: 辰巳柳太郎とは
「生きていては申し訳ない」という対外的なものが理由としては強い
僕が例に挙げた大友柳太朗も、役者ゆえに常々滑舌が悪いことを気にしていたし、更に晩年は台詞覚えが悪くなってきたことから、自分で「老人性痴呆症」だと勝手に思い込み、挙句は不眠症となり自殺への衝動が一気に沸き起こったそうだ。大友の師匠である辰巳柳太郎は「大友は『(自分がこんな状態では)皆に迷惑をかける』と言って死んだそうだが、関係者や親族は誰も迷惑になんて思っていなかった。何を勘違いしたのだろうか」と振り返っている。
僕の同級生も自殺した。妻子ある男との不倫関係の末、相手の家族に申し訳がないからという理由だったそうだ。彼女はあまりに純情過ぎたんだと思う。周囲からしてみれば「そんな事で…」と思うかもしれないが、本人はやはり「生きていては(相手の家族や周りの人たちに)申し訳ない」という気持ちに強く苛まれていたのかもしれない。強く愛しすぎたのかもしれない。
自分を追い込んでいくタイプに多いのかな。例えそれが誰かのせいであったとしても、自分が原因だと思い込んで自分で追い込んでいくのだから、雁字搦めになって余計に抜け出すのが難しいのかもしれない。
俺、自分で自分を追い込むタイプだから恐いな。