はてなキーワード: 理論負荷性とは
んー。俺は論理については超素人なのであまりたいそうなことを言いたくないが。
これが論理だと思うのね。命題間の必然的関係を探る。野矢茂樹の教科書には「推論の強制力」って書いてあったな。でも法学で問題になるなんちゃって論理はそんなものじゃないでしょ。むしろ「増田は殺人者と言えるか?」っていう事実認定の部分から入ってくる。で,構成要件該当性を云々して「人とは何か」「殺すとは何か」っていう定義論争につなげていく。命題そのものの成立真偽を争う。これって論理学じゃないよね。
でさ。「人とは何か」っていう定義論争にしても,実は「守られるべき人間の範囲はどこまでか」っていう論者の価値観念を濃厚に反映していて,とうてい客観的に言えるものじゃない。受精卵はどうか胎児はどうか脳死者はどうかって宗教や道徳規範が密接に絡んでくる。科学でも観察の理論負荷性なんてことが話題になることがあるけど,法学のそれは比じゃない。事実認定そのものに,誰が処罰されるべきなのかって結論があらかじめ混入されてしまっている。
そういう主観性を踏まえた上で商売するならいいのよ。でもそれ無視して自分が価値盲目的(って今の法学生も習うのかな)に振舞えてると信じるなら超ヤバくね? ヴェーバーさんマジ泣くんじゃね?
って話。