琴線に触れる、を難しい表現としている人もいるようだがあんなもん知っていて当然の表現だ
小学校高学年ともなるとエロに興味も出てくるわけで、でもまだ友達と大っぴらにエロについて語れるでもなく、
AVやエロ本に出合うのはまだもう少し先だった時代、自分の身近にあるエロと言えば
・志村けんのコントや混浴露天風呂殺人事件といったテレビのお色気シーン
・父親が持ち帰る夕刊紙のエロ、風俗コーナー
・母親や祖母が読む週刊誌(新潮とかかな)のエロ小説
くらいのものだった
そこから想像に想像を重ねて股間を膨らませていたあの頃
もちろん漢字も全部読めるわけではないし、セックスについても何をしているのかよくわからない描写があるし、
部位や行為の名前についても知らないものだらけだった
それでもエロの力は凄まじいもので、漢字はルビの振ってあるものや近い文字から何となく読み方を知り、
描写についても異なる文章を何度も読む中で大体の流れを理解し、前後の文脈から部位や行為の名前を覚えていった
今になって思うが、これが自分の国語力を上げていったのだと思う
特に現代文の勉強などしていないのに成績は常に良くて、漢字も普通に読める方だし文章の読解や作成で苦労したことがない
この単語はどういう意味なんだ?これは何をしているんだ?というエロのパワーで
未知の文章を解読していくのはさながら言語学オリンピックのようだった
今ではできない、エロが未知だったからこそできた国語力の向上だった