https://togetter.com/li/2314892
これ見て思った。ホテルで働く人間の給料って2015年時点で年収300万円台が当たり前だったんだよ。
これ別に新卒の給料じゃなくて、ちゃんと経験積んで現場に居てそこそこできたサービスができる人間の給料な。
2018年から2019年ごろは訪日ブームでちょっと良くなってたけど、ホテル業の給料が安いなんてのはSESが奴隷なのと同じぐらい当たり前の常識だったわけ。
俺がいたホテルはコロナ前の全盛期でADR(平均客室単価)16000円ぐらい。100室ぐらいの都心の標準的な宿泊特化型ホテル(ビジネスホテルとは言ってない)で、月間80%の稼働率を維持しても月間売り上げは4000万に届かないぐらいなの。
そんでそのADRでこの稼働を維持できる都心の立地って、月間賃料が2000万とかなの。そこから営業コストを差し引いたら、従業員の給料は月手取り20万とかになるわけ。
俺たちホテル業っていうのはそういう世界で生きてきたんだよ。
それがコロナ突入して、やたら要求が多くて神経質な日本人相手にたくさんのクレームを一身に受けて、GoToのオペレーションコストに振り回されて、そんで世間からは二階が利益誘導してるだのなんだのと誹りを受け、バカなヤフコメからは「旅行業界ばっか優遇するなんて」とか言われてたわけ。
個人的な話だけど、そのころ俺はキャリア10年に突入するころで一番おいしい時期、転職して給料爆上げかと思いきや転職先ではボーナス全カットで年収300万の悲しい30歳男を演じてたわけ。
それに比べたら今は笑いが止まらなくてしょうがないよ。
前期のボーナスは人生で初めて2か月分出たし、年収だって400万超えた(ここ笑うところです)
日々英語の研鑽に励み、神経質な事務処理を多数こなしてやっとここまできたんだって。
何より一番良いのは、外国人客が増えたことで接客のストレスが皆無になったことだよ。
文化と言われればそれまでなのかもだが、日本人ってのは基本的に店で働く人間を自動販売機としか思ってない。
俺たちはエントランスから入ってきた人間に漏らさず挨拶をするが、日本人でその挨拶を返す奴はほとんどいない。よくて会釈だ。
外国人は「コニチワ~」って返してくれる。超かわいい。
日本人相手の接客のコミュニケーションだって、終始見下した態度を取ってきて、言葉の足りない相手の意図を汲み取り即座に察せないと小ばかにした顔をする。個人的にはこの「小ばかにした顔」が一番接客しててストレスに感じる。サラリーマンに多い。
それに比べて外国人相手の接客のなんと心癒されることか。
好んで日本旅行してるわけだから下駄をはかされてるのは十分わかるが、それでもちゃんと挨拶に挨拶が返ってきたり、自分のサービスや機転に「Thank you」の一言が返ってくるのは涙が出るほどうれしい。
俺のホテルにいるそこそこ英語が喋れる大学生のアルバイトなんかはみんな言ってるよ、「日本人相手の接客はしたくない」って。
GoToのときもさんざんあったけど「日本人はホテルに泊まるなってことか?」「旅行するなってことか?」現場の人間から言わせればその通りだよ。
なんで好き好んで金払い悪くて態度も悪い、リスペクトのない日本人の相手をしなきゃならんのだ。
今どこのホテルもインバウンドを向いてる理由はもちろん客単価が良いのもあるけど、従業員のストレス度合いが段違いなんだよ。このTogettherでまとめられてるような連中を接客しなくて済むんだから本当に良い世の中になったよ。
なんかムカつくから備品のポットでしゃぶしゃぶするの外国人に流行らせたろ