2010-09-27

河童囃子

ひょいと剽げに 表六 飄々と

娑婆以来 如何許り

出会い頭に 度肝を抜かるるも

聞いちゃいない 然ればこそ

人の子も河の童も 相変わらずは

去る者は然る儘に とりも敢えず踊りましょう

誘く 素振りで そっくり そぼ濡れて

他愛無い 赤丹の秀

毒も薬も 皿まで嘗め倒し

金輪際 首っ丈

人の子も河の童も 相変わらずは

去る者は然る儘に とりも敢えず踊りましょう

望む 常世辺の淵瀨に 身を投げ乍ら

然らば 直走る慕情は 待っちゃ呉れない

人の子も河の童も 相変わらずは

去る者も去り敢えず ひゅいと転げてもう一遍

兵主部も獺も 嶺が和いだ柄

盃を倒しまに 何は然れ踊りましょう(皿)

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