俺はサークルをよく欠席していた。
部活じゃあるまいし、好きなときに行けばいいと。
ある時友人がサークルを辞めた。この学校で出来た初めての友人だった。
軽くDQNっぽい奴だったけど、友人には変わりない。サークルにそいつの姿が無いのがなんだか悲しかった。
月日は流れ、だらだらサークルに参加していた俺は部長になった。なぜ選ばれたかはよく分からん。
俺に出来ることは何か・・・盛り上げる?事務的なことをしっかりする?そういう方面に俺が有能だとはとても思えなかった。
やることが無いので、無遅刻無欠席を目指すことにした。
さらに時は流れ、もうすぐ引退。
今になって思うのは、俺がよく欠席していたのは他の部員からすると、
辞めちゃった友人と同じことだったんじゃないかと思う。
集まりが悪いとなんだか悲しい。当たり前のこと。
引退の挨拶ではこう言おう。
1年生はともかく、2年生3年生は多少忙しくても
レポートやバイトの日程を出来る限り調節して出来る限り出席しよう。
仲間に悲しい思いをさせないために。
後輩達を見ていて、正直まだまだ不安だけど何かを感じ取ってくれたらいいな。