明日は誕生日なんだが、人生でもっとも不安を抱えながらの誕生日になりそうだ。
検診の医師には1年に1回検査を受ければいいと言われたが、不安なので後日、
病院にいこうと思う。
いろいろ調べてみたら、卵巣の腫瘍は9割が良性で、1割が悪性。
その1割に入っているかどうかは手術をして摘出してみないとわからないようだ。
その1割に入っていたらと思うと……。
仕事のことも旦那のことも割とどうでもよく、気がかりなのは子どものことだけだ。
子どもが大人になるまで生きていられるだろうかということ
ばかり考えている。
そして、もうこの世にはいない父のことを思い出した。
私の父は母と離婚した。当時の私は5歳。両親の離婚後、私は父と会うことはなかった。
父は数年後再婚し、2人の子どもをもうけたが、胃がんにかかり45歳でこの世を去った。
父が死んだ時、一人は3歳、一人はまだお腹の中にいた。
つまり、3人も子どもがいながら、誰一人と成長した姿を見ることなく
死んだのだ。
そんな父のことが頭をよぎっている。
もし私の残り時間が少なかったとしたら、今からでも毎日を大事に
すごさなければならない。