この4月から、飛び込み営業の仕事を始めた。リフォームの営業だ。
決して好かれる仕事ではない。その程度の分別はある。それでも、どこかにいるはずの家を直したいと思ってる人を探して、毎日足がパンパンになるまで歩いている。
しかし営業成績は芳しくない。そのことで尊敬している上司から、真面目に仕事をしていないのではと言われてしまった。仕事が出来ないことも辛いが、そのことで信用されないのはもっと辛い。
そして父からは、お前みたいなのが来たって腹が立つだけだよ、と言われた。そんな事くらい、言われなくたって分かってる。そんなの、毎日断られてばかりだから分かりきってるし身にも沁みてる。
この不景気にようやく仕事が見つかって、安心してくれていると思っていた。応援してくれていると思っていた。それなのに。
何でだろう、どうしようもなく悔しい。どうしてだかわからないけれど、とても悔しい。
ちくしょう、絶対に結果を残したい。それが出来なかったら、一生後悔する気がする。
こういう人が切羽詰まったあげく、認知症の人をだましたりしちゃうんだろうか。 そう考えるとなかなかやるせない物がある。
4月から約一月、毎日8時間前後歩いたが結果は出なかった。そしてGW最終日、7連勤の最後の日にめまいで倒れ、休日だということもあり病院が探せず救急車のお世話になることになった。...