彼らが18歳未満への販売規制を実施したとき、私は自分が多少不安だったが、18歳以上だったから何もしなかった。
しかし「ニーメラーの詩」は、そこで挙げられた例が悪である場合にのみ成立する、特殊な論法だという点に注意しなければならない。
規制に反対する者は、その規制自体の悪を主張する努力をしなければならない。
「ニーメラーの詩」を誤用し「転がりやすい坂」に逃げ込んだところで、その主張が顧みられることは期待できない。
「覚せい剤は悪だから規制すべきだ」と言われている時に「覚せい剤を規制すればゆくゆくは全ての娯楽が規制される」と言うのは反論にならない。「悪(い娯楽)に限定した」規制を否定できていないからだ。