たったのそれだけの為に
一人の人間は死ぬ事も、何か為す事も出来ず
臨終のその時まで、数十年もの間
苦痛に耐え、目を開け
現を見て、心を、削る
生まれるべきでは、なかった筈の命が、今日も生まれている
明日も、明後日も、その次も、不幸はひたすらに出でる
可哀想に
人生は、生き方さえ、才能さえ、運命さえ、意味がないほどに不幸なのに
せめて、せめて、先が短くあって下さい
決して常の世の幸いに惑われないように、気をつけて
Permalink | 記事への反応(0) | 22:09
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