理系なんて……女は少ないかもしれないが男の3割強、一定以上の教養のある者に限れば約半数が属するだろう集合であって、何の特別性もない、ありふれた存在でしかない。
にもかかわらず、ここ最近「理系」について書かれた記事、書物の執筆が相次いでいるのはどういうことなのだろう?
流行もあるだろうが、それだけではないような気がする。どうも、変態、変人、オタクといった集団と類似のものとして捉えられている節がある。
私が感じているのは、次のようなことだ。すなわち、
それであるから、「理系的」を変人と捉える視点というのは、文系的な視点ではなくて、不真面目な人間、あるいは、感じるままに生き、考えることを捨てた人間の視点なのではないだろうか。