何が好きで何が嫌いか、何がしたくて何がしたくないのか、何が楽しくて何が楽しくないのか、何が快適で何が不快か。
そういう自分の感覚に鈍い人は、ずっと自分の感覚を抑圧されて生きてきた人だ。
やりたくないことを強制的にやらされて、生き抜くために「やりたくない」という自分の感覚を殺して生きてきたんだ。
生きていくために鈍感になって、そうしているうちに自分の感情が分からなくなってしまうのだ。
自分の感情を手放すことは、自分の手から自分の人生を手放すことに等しい。
生きていく実感がなくなり、現実を現実として受け止められなくなり、いつもどこか夢の中のよう。しかもその夢は悪夢だ。
そうやって悪夢の中を浮遊して年を取り続けるなんて。
自分の感情に向き合って認めて尊重してあげろ。
生きている実感を取り戻せ。
きっと感覚は取り戻せる。
他人の基準ではなく、自分の基準で生きられるようになる。
地味で平凡でも毎日の生活がきっと楽しくなる。
そんな作業をするより今すぐ死にたい。 仮に取り戻したとしてまた20年なり30年なり 生きていくのは無理、俺には。