2009-08-31

自民党はこれから「欧米的な」党人政党に生まれ変わりうるのではないか?

今回の選挙で、自民党には「政治経験を有する元議員」が大量に発生した。中にはかつての大物領袖クラスも居れば、将来有望だったはずの議員もいる。皆が皆落選即引退、というならともかく、次の衆院選ないし参院選での再起を期するなら、食いつなぐことと政治活動を続けることを両立させねばならない。

他方で、政権を失ったからといって、自民党の財源が直ちに失われるわけではない。財界が民主党に急転回するとは考えづらく、従って財界による自民党への献金は続くであろうから(これは細川政権下でもそんなもんであった)。

財布はわりとそのまま、金を渡すべき現職議員は減る、喰わせておく元職は増える。ならば、喰わせておく名分として「自民党のシンクタンク部門」を設け、元職を囲い、ついでに「与党・民主党」に対する政策の対案を提起する機能を持たせてはどうだろう。元職だけでなく、次に立候補を希望する「新人候補」を囲っておくのもよい。政策立案経験の豊富な元職との議論は、新人を鍛えることにもなろう。

そうして、そのような受け皿の存在が確立すれば、たとえ来年度あたりに団体献金が禁じられたとしても、その政策立案機能を維持させるために個人献金を続ける党員も増えるであろうし。

まあ、それって要するにアメリカやイギリスで二大政党がやってることなのだけどね。

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