なんでもゲームに興味があるのだとか。
それはいいんですが、誰にも聞けないのであなたに聞いてみていいかと言ってきました。
何よ?と聞いたら、マスターベーションしたら背骨がまがるって本当?だと。
そんなことあるわけないじゃん、誰がそんなこと言ってるの?
って聞いたら、
大人はみんなそう言っているんだって。
で、脅されたところでその年頃の男子がマスターベーションをしないはずがなくて、毎日びくびくしてるんだって。
年端も行かない少年を怖がらせてどうするつもりなんじゃい!とよその国のことながら久しぶりに激怒しました。
19世紀のイギリスかよと思いましたが、今のイランは、たぶんビクトリア朝よりも「厳格」らしくて。
いや、実際のところ、少年にマスターベーションさせなくて何の益があるの?
夢精するだけでしょうに。
生理現象を抑圧して誰が得するのよ。
でも、彼はそのイラン社会で生きていかなければいかないわけで、どう言おうかずいぶん迷いました。
日本人同士だったら「ばっかでー、そりゃ大人にかつがれてんだよ」で済む話ですが、これってイラン社会の規律つうか、根源のところの抑圧に関わってくる話ですわな。
なまじ「反抗的な思想」を持って生き難くなるのは彼であって、どう言ったものかと、うーんうーんと悩みました。
彼の悩みは取り除いてあげたいけど、イラン社会は批判したくない。てか、私個人は批判的だけど、彼に影響を与えてしまいたくない。
むちゃくちゃ難しかったけど、いちおう、出来たのかな~。