言うのは恥ずかしいけど、牛丼屋で店員に「すみません」と声を掛けるのですらビクビクしながらやっている。
もしかするとおれは外見には自己が主張できるあくの強い性格に見えるかも知れない。
でもそれは違うんだ。自己訓練によって、外見的な行動を少しずつ、ほんの少しずつ出来るようにしてきたんだ。
要するに慣らしたんだ。
でも、内心では怯えている。行動は出来たとしても。
そんなおれだからこそ、訓練しなくちゃ行けなかったんだ。過激なくらいに。
いざというときその至らないところが出る。「あ、それ私がやります」「好きです/好きじゃないです」「それは出来ません」などなど、たった一言言えなくて、チャンスを逃すこともあった。