王女様と新聞記者は、たった1日しか過ごせなかったから幸せだったんだろう。
どちらにとっても、その1日が「非日常」だったから
楽しくて仕方なかったんだろうな。
明日には「日常」に戻らなければならないとわかっていたからこそ
その1日くらいは自由に気ままに過ごしていたのだろう。
その1日が夢だとしたらそれ以外は現実。
あの名作の二人を自分と相手の身、としてたとえることは
おこがましいにもほどがあるわけだけれども
(私はあんなに美人でもないし相手もあんなに足長くないし)
「肉体関係がない」
「今は幸せだけど、それは夢で、いずれ現実に立ち返らなければならない」
という状況などにおいてちょっと似通ったことになっていて
(どちらかというと新聞記者は私だけど)
つまり、いずれ別離の日が来る、しかも今年中に、とわかって寂しいわけですよ。
そしてこの今のこの瞬間さえ終わってしまえば見ていた夢の一部となるわけです。
さあどうするか。どうもしないのか。ミラクルを起こすことできるのか。
何をするときも、心の中で引っかかっている。悶々。
踏み出せばその一足は道となりますか?