私は猫かぶりです
心の中にたくさんにゃんこを飼っています。かぶるにゃんこは星の数。
卑屈なにゃんこ
晴れやかな気分のにゃんこ
眠るの大好きなにゃんこ
人に気を遣いすぎるにゃんこ
冬の澄んだ星空が好きなにゃんこ
人と目が合わせられないにゃんこ
夢見がちなにゃんこ
遠くでそれらを見つめる灰色にゃんこ・・・
私は猫かぶりです
そんな私は悩みます。思春期なのです、当たり前に悩むのです。
自分が時々分からない。どれが本当の自分か分からない。分からないから無性に不安になるのです。
だから、どれが本当の自分なのか、ずっと探していたのです。
けれど最近 思います。
いろんな猫をかぶるけど、自分の個性はどれなのか、自分を探していたけれど、
所詮、猫というフードをかぶっているだけなのです。
人より着替える回数と種類が多いだけなのです。
考えようによっては、人よりおしゃれさんかもしれないのです(それはさすがに違うかも)
つまり結局、自分というのはハダカの人間なのです。自分は何をしても自分でしかないのです。生まれたときから不変なのです。
悩む必要ないのです。
とかいって、適当にそれっぽいこと書いてみたけど、科学的な根拠とかなにもないけど、あぁ。もうこれでいいやと思います。
何より私は、こんなんで悩んでた自分がバカらしいと感じ始めるようになったのです。
私は新しい視点の諦めの気持ちを知りました。それは少し虚しい気持ちかもしれません。
そんな私は少し大人に近づいた気がしました。思春期明けを身近に感じるこのごろです。