2008-11-16

それが起こったとき、もうわたしは死んだのだと思う。実際死のうと思ったし、いまでも、あのとき死んでおけばよかったと思っている。それでもなにかのはずみで死んだまま生き延びてしまって、それについて語り直そうとする自分の欲望に困惑する。はずかしいこと、無為なことと知りながら相当な努力を払わないと口をつぐんではいられない。そんなかたちでしか、承認できない人生なんて恥で無駄だ。入念に自らを縛り上げながらまだこっそり息をしている。

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