またチカンに遭った。
チカンの見本のようなチカンだった。
路面電車の車内で。
勃起したものが私のお尻にあたる。真後ろの男性だ。
勃起が故意に起こるのか不可抗力なのか、私には分からない。
わざと当ててるのか揺れのせいなのかも、分からない。
これで騒いで冤罪だったら申し訳ない、とか。
恥ずかしい、とか。
面倒くさい、とか。
そういう理由で放っておいたら、今度は手でお尻をなで始めた。
気持ち悪い。これは間違いなくチカンだ。
お尻に当たるものが、荒い息とタバコのにおいが、不快。
声を出す?
周りの人に知らせる?本人に文句を言う?
チカンは私に密着している。
チカンの手と下半身と私のお尻の状態は、たぶん誰からも見えない。
騒いだところで、本人が否定したら、それ以上は追求できない。
その人がチカンだという証拠がない。
みんなが信じてくれなかったら。
逆に濡れ衣だと責められたら。
躊躇った。
そのあいだにチカンはますます調子に乗ったようだった。
私の腰を掴んで下半身を押し付けている。リズミカルに。
ああ気持ち悪い。しねばいいのに。
私はチカンを捕まえるのを諦めて、心の中でチカンを男性を世界を自分を呪いながら、電車が電停に着くのを待った。
しねばいいのに。しねばいいのに。みんなしねばいいのに。
次はたくさんの人が降りる電停だったから、それに混ざってチカンから逃げた。
情けないやら腹立たしいやらで、泣きそうだった。
電停には「チカンに注意!」というポスターが何種類か貼られていて、余計に腹が立った。悲しかった。
不安定な精神状態だったせいか、「お前に落ち度があるからチカンなんかに遭うんだ」と責められている気がした。
私は長袖のニットにジーンズという露出のほぼない格好だったし、ここらへんでは午後3時ごろの路面電車は普段は混んでいない。
私はどう気をつければチカンに遭わずに済んだのだろう。
完全にチカンを回避する方法が分からないので、私は路面電車での通学をやめた。
ウゼー 振り返って「当たっていますよ」と普通に言えばいいんだよ。
元増田じゃないけど 振り返って「当たっていますよ」と普通に言えばいいんだよ。 それをやったら無言で満足そうにニヤニヤ笑われたよ。 そこから、次の駅までそのニヤニヤ顔と...
男性恐怖症の女の子萌え~(退路を断つことで矯正するという更生プログラム)
振り返って、 コモ エスタ ウステ? って真顔で聞いてみれば。
普通に オラ ビエン コモ エスタ。 とか返されたらどうするんだ。
決まってるじゃないか。そんな奴なら、 ベサメ ムーチョ! って飛びついて場所変えて本格的に、ね。
英語に訳してみたらありえない会話になったんだが。
こらっ、なんで英語になんか訳すんだ? スペイン語は情熱ダー。
ごめん。
前に痴漢退治について言及したもんだけど、 痴漢する奴っていうのが大体顔見てりゃ分かるように(むらむらしたを無理に隠してるような顔してます) 痴漢される奴っていうのも大体顔...
痴漢する奴っていうのが大体顔見てりゃ分かるように(むらむらしたを無理に隠してるような顔してます) 当たり前にこんなこと書いちゃうこの神経が怖すぎる。こういう奴が社会...
大きな釣り針だと思ってきてみたら先客が5人もいた もう帰って寝る
「チカン」ってカタカナでいっぱい書くと、 「チンコ」に見えてくる不思議。
痴漢行為ってだいたいこんな感じで「痴漢かどうか確信が持てない」→「訴え出るほうがめんどくさい(怖い)ので 結果的に泣き寝入り」のパターンが多い気がする。 今までで迷った事...