やっぱり小さい子とかが一杯いて集中できないかもなーと思ったのでレイトショーで。
話がシンプルだったせいか、観終わった時は「え、これで終わりなの?」って感じだった。
いや観てる時はところどころ可笑しいシーンがあったんだよ。
パンダコパンダの雨ふりサーカスみたいな。
でも後ろの席の家族(母父娘)がいちいち大げさに笑うんだよ。
娘は小学校高学年ぐらいでそこまでうるさくないんだけど、母親と父親の笑い上戸っぷりがひどい。
特に自分の真後ろに座ってる父親の声が裏声でとても気色悪い。
笑うっていうか声を出すって感じ。「ンフフフフフ」「ンフフフフフ」って。
それでたまに「ンー?」とか言う。「ンー?」って何だよ。
小さい子どもならまだしも、大人がそんな疑問符いちいち口に出すなよ。
ていうか3カットに1回ぐらいの割合で「ンフフフフフ」って言ってるけど
もうそれ笑い声じゃないだろ。無理矢理声に出してるだろ。「おかしいね」っていう意思表示だろ。
映画をネタに家族で「おかしいね」ってコミュニケーション取りたいだけだろ。
身内に対して自意識過剰な癖に、他人に対しての配慮無さ過ぎるんだよ。
たまに背中蹴ってくるし。
本当に可笑しくて笑うならまだしも、
無理して気持ち悪い裏声で笑ってんじゃねえ。
こっちはあんたらの気持ち悪い偽笑い声聞きに来たんじゃないんだよ。
そういうのがやりたいならせめて子どもが沢山いる昼間来い。あと最後列座るな。
…言っちゃった。はぁ。
こんな「映画館行って周りの人が気になって集中できなかった」なんて話は、
ありふれてる上に聞かされた方は「あらそれは残念でしたね」って返すしかないんだよね。
分かってるし、だから言いたくないんだけどね。本当はポニョの良かったところとか言いたいさ。
でも途中から頭の中で、
「もう無理…ダメだ…席立って帰ろう。そんでこの飲みかけのレモンティーを後ろの裏声親父の背後(最後列なので)に立って頭からかけてやろう」
っていう妄想が映画と同時進行で繰り広げられてるから、全然映画に集中できてないんだよね。
音楽とか派手にかかってるシーンは後ろの声も聞こえないし、画面に集中できたけどね。
表現力すげえなぁ。やっぱアニメはハッタリかましてナンボなんだなぁみたいな。
でも子どもの日常の面白さの描写みたいなシーンが多かった様な気がしたから。
そういうシーンは音楽そんなに大きくかかってないし後ろのンフフフフフが聞こえちゃうんだよね。
そうするともう自分の中で小さく感じた可笑しみも萎えるんだよ。
萎えるのと怒りと気持ち悪さと憎しみと、もうそういうグッチャグチャな気持ち。
だからしょうがない。ちゃんと観られなかったから。
でもついでに言ってしまうと所ジョージの声は合ってなかったと思う。
トトロのお父さんの糸井重里は好きだけど、
フジモトみたいなアニメっぽいというか、芝居がかったキャラは役者を使った方がいいんじゃないかと思った。
宮崎アニメってみんなが観て、きっとこれからDVDもバカ売れして、日テレなんかで何回も放送されたりするんだろうに、
こういうとこは拘らないでいいの?って正直思った。どんな事情とか宣伝効果があるとしても。
まぁ宮崎駿があれで良いっていうんだからいいんだろうけど。
あー色々言ったけど、
結局映画館は自分みたいに一人で黙って観るような人間が行くところじゃないんだろうね。
それはもう当然前から思ってたけど。
家でTV観る様な感覚で、カップルやら家族やら友達やらとヒソヒソ談笑しながら映画観たい人の為の、
でっかいスクリーンと迫力ある音響設備だってことね。