2008-02-28

ひょんなことから立場が上がってしまった。

ほんとうにただの偶然のようなきっかけで。

ようするに上のひとたちがばたばた倒れたので、単なる繰り上がりだ。

ほかはみんなアルバイトの二十歳そこそこの子たちなので、年長で経験値の順を考えると残ったのが自分しか居なかったのだ。

断る余地もなかった。何故なら知らないうちにそう決まっていたからだ。

それでも今の仕事が好きなので離れる気も無く、努力だけはしてみようと思ったが、上が倒れた後だけに、「倒れない」というだけで誉めそやされているような状態で、非常にもぞもぞする。「倒れない」「やってみようとする」という心意気だけで大切にされ、今度こそ逃がさないというようにやさしくしてもらっている。

そうしたら、どんどん、自分のやっていることがわからなくなってきた。

自分が今やっていることはちゃんとした仕事なのか?

それとも、出来ていない分を周りが目をつぶってくれているだけなのか?

自分から見ても足りないところがたくさんあるのに、どうしてみんな何も言わないのか?

唯一直接の上司だけががみがみと厳しく指摘してくれるが、それにはそれでついていけていない。求められているものに対して「まだ無理だ」と思われた故の人選だったのに、ひょいとあがってしまったがために上司も「無理だと思った」はずの自分に言わねばならず、苦悶しているらしいと聞いたが、なんにせよ自分は自分の位置における「やるべきこと」を果たせていない。けれど周囲はやさしく、すごいすごいともてはやすので、だんだん猜疑心ばかり強くなってきてしまう。

毎日こなしているルーチン。これはミスなくきちんとやれている。

けど、なあ、「仕事」ってなんだ? ルーチンこなせている自分は、「作業」してるだけじゃないのか?

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