崩れ始める回廊。
光を失い、逃げるべき道も見いだせない。
がらがらと崩れていく音が、世界の崩壊を告げ
ぐらぐらと揺れる足場が、自身の終わりを告げる。
もうここまでなのか。
ここまで来たのだから十分なのか。
もう、できることは何もないのか。
どんなに目を見開いても、真っ暗な空間は何も答えない。
足場が僕の体重を支えきれなくなったとき、
断末魔の叫びが辺りにこだました。
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