第二の地獄は賢明地獄で、失敗の奈落よりも高き所にあるのに、キチガイ地獄よりも栄光から遠い。
そこにいるのは、たとえばFランカー、童貞、ニートたち。
彼は賢くて、一見、そこにいるのが不思議に思える。
けれども、彼は賢くあろうとするから、失敗も成功もしない。
彼の賢さは、失敗しないから見える幻。
彼は常に安全地帯にいて、「君子危うきに近寄らず」、賢人として愚者の中に君臨している。
だけど、彼はそうやって安全地帯に閉じこめられて、抜け出せない。
愚者だらけの安全地帯に防壁を築き上げて、自分で自分を閉じこめて。
そうやって、偽りの賢さに縋り付いて離れられなくなる。
だから、賢明であろうとする敗残者は、みんなこれに注意するべきなの。
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