芯が球の中心を捉えた瞬間、かきーんと気持ちの良い音が響いたが、マウンドに立つ彼にはとても気分の悪い音であったことは想像に固くない。そんな彼に悪いと思いつつも私は「よっしゃー!!」と大声で叫ぶ。回れ、回れメリーゴーランド、めくりめく砂ぼこり。君の勝利だけを信じて。
ん?球は飛んで飛んで飛んで、、、、回って回って回って落ちーるーうーうー。「アウト!」
アンパイアは非情だ。そのまま見ないふりしてくれればいいのに。後少しで僕ら消えてしまって、真っ暗な朝がーーーー、、、来ませんように。
せいいっぱいの応援を込めて、私の妖精たちが胸を熱くする。
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