2007-10-22

高熱のプール

属性プールにひたひたとためられた液体が熱せられる。一定温度に達すると、二本のアームがかつて生命体であったそれの手足や胴体を掴み、そのプールの中へと落としていく。かつて生命体であったそれはプールに落ちると、体中の水分が泡となって吸い出され、代わりにその液体が皮膚を侵蝕していく。身にまとった衣は焼け焦げてぱりぱりになるが、事前にのりをたっぷりと付けられていたために、皮膚から剥がれ落ちることはない。時おりぱちんと衣や身が弾け、液体を周囲に飛び散らせる。それが最後の抵抗だ。断末魔の声を上げようにも、彼らは既に死んでいる。

衣の色が茶色くなったあたりで再び二本のアームが彼らをつまみ上げる。まとわりついた高熱の液体がぽたぽたと垂れる。

彼らの最後は私の胃袋がふさわしい。むしゃむしゃ、、、。

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