小説だと「こんなの陳腐だ」って思ってもそれを漫画化すると、「あれ?意外とそれなりにリアル?」とか感じちゃったりする。
小説の方が、リアリティを描くハードルが高い。漫画だと、結構、有り得なくても、絵がリアルだったりするとそれだけである程度リアル感を感じる。というより、「陳腐だ」とあまり感じない。
漫画だと、なんであれ画像としては(その画像がフィクションだと分かっていても)既に存在はするから、なんだろうか。小説だと、なまじ自分で想像する分、「有り得ない」と感じるのかもしれない。陳腐であれなんであれ映像として描かれてしまえば、その絵が存在する事はリアルであるから、ある程度陳腐さを薄めさせることが出来るのかもしれない。
しかしかといって漫画を実写化するとよりリアルさを感じるかと言うとそうでなく、寧ろ陳腐さが際立つことの方が多い。
もしくは、漫画は初めからある程度「リアルでない」意識が基本にあり、小説(あるいは実写)は「リアルである」意識が基本にあるのかもしれない。ゆえに前者はリアルなシーンがあれば「おっ!リアルだ」とそこに注目していき、後者はリアルでないシーンがあれば「リアルじゃねーこれ」と注目していくのかもしれない。加算法と減点法の如く。
小説におけるフィクションってどこまで許容されるんだろう 「半落ち」における法解釈でたくさんのツッコミが入ってたんだけど、 フィクションなんだから気にするなよって思った俺が...