2リットルの麦茶のペットボトルをササッと水洗いしただけでそのままそうめんつゆ入れにしてしまう行為に潜む危険性を、年齢が2回りくらい離れた大人に主張したところで「お前こそ頼みもしないのにペットボトル入りの麦茶なんてものをホイホイ買ってくるような勿体無い真似はやめたらいい。邪魔でかさ張る空容器を有効利用してあげているだけでも有り難いと思え。」などと、親じゃなけりゃ一発殴っていてもおかしくない言い返しをされ、「キンキンに冷えたヤツが飲みたくてたまらない時に、目の前に煮出したての湯気が出ている麦茶のやかんがあった時の俺の気持ちが分かるか?え?!分かるのかって聞いてんだよ!」とキレる気力も残っておらず、俺は黙って冷蔵庫の2リットルのペットボトルのラベルを全部ひっぺがし、黒のマジックインキで「めんつゆ」と大書きした。
夕食の時間、今月もう何回目かも分からない、もういい加減飽きてきたそうめんに文句を言うだけ無駄な事を痛感しつつ、白く細く涼やかなそれを一口すする。口の中いっぱいに広がる香ばしい香り。間違いなく六条大麦深炒り麦茶の香りだった。
次こそは絶対引っ掛からないようにしようと固く心に誓うのに何で毎回毎回引っ掛かってしまうのか。 冷蔵庫の中のお茶のペットボトルの内容物は自家製そうめんつゆだとあれほど心に...
2リットルの麦茶のペットボトルをササッと水洗いしただけでそのままそうめんつゆ入れにしてしまう行為に潜む危険性を、年齢が2回りくらい離れた大人に主張したところで「お前こそ...
いいはなしだなー
わは