ていうか今回ばかりは微笑ましいものじゃなくて、場合によってはおぞましいとも思われるかもしれないものに気付いてしまった気がする。
前、体表面積の関係で寒がりかもとか書いたとき、そんな妖精さんたちに胸キュンしていたのだけど、その延長で気付いてしまったんだ。
体表面積が大きいってことは、彼女らの肺や腸などの構造も人間とは全く違っているはずだということに。
彼女らは体表面積が大きいから、体積に占める肺の面積も広いのだし、きっと肺胞なんて必要無いはず。そしてまた小腸に柔毛も必要無いはず。これは恐ろしい(そして、ある種の人々にとっては、おぞましい)ことだと思わないですか!? その背に翅を負う(これで飛べるのも、その身体の小ささ、身軽さによるのでしょう)他は人間と同じ姿形をした儚くも美しい幻の如き彼女らの、その内面は人間とは完全に異なった何かであるなんて! 小さな似姿、可憐な隣人だと思っていた彼女らが、まさかこれほどまでに異なっていたなんて!
ああ……私は今まで以上に彼女らに惹かれつつあるのを感じる。彼女らがここまで魅力溢れる存在だったなんて、今の今まで私は気付いていなかった!
そして試験どうしよう……。
妖精さんはその姿から推察するに、哺乳類が最も近いと思われるのだけど、哺乳類なら肺胞はそなえているはず。これは小型のネズミとかでもそうだから、とりあえず肺は人間のと同じに...