2007-06-21

ほんの少し、よけいなことをする

よけいなことは、しないほうがいい。

自分の利益になるもののほかに手を出せば、損だし、時間の無駄

それにもし、そのよけいなことでトラブルが起これば、責任問題にもなる。

そうやって、自分の周りに結界を作って、やるべきことだけをやる。

街の中に、誰も手を出さない空虚な場所ができる。

暗がりにあって、誰のものだかわからない。

ゴミが放り込まれてもみんな知らんぷりをする。

水がたまり、猫の死骸が腐っている。

でもある日、誰かが勝手に猫の死骸を葬った。

きっとだれかの私有地だから、それは不法侵入なのだ。

しばらくすると、勝手ゴミを拾うやつもでた。

別の人が勝手に雑草をむしり、また違う人が勝手に花の種をまいた。

誰かが水をまき、誰かが柵を作った。

警察役人も知ってはいたけど、見て見ぬふりをした。

みんながよってたかって少しずつよけいなことをしたおかげで、花壇ができた。

でも、花壇は俺の妄想で、猫の死骸が転がる空き地はまだそこにある。

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