読書中毒なのかも知れない。
本を読みたくて会話おざなりになったり、約束すっぽかしたりしまくってる。
昔もヤバかったけど……何とか本から逃げられたと思ったのに、また戻って来ちゃった。
読むから悲しくなるのに、読むからやるせない想いを抱くのに……読みたくて読みたくて、ページをめくる手を止められない。そして、辛いのに、その辛い想いごと忘れてしまうのが恐くて、いつか幸せな結末が訪れるんじゃないかという気がして、何度も読み直して読み直して、変わらない結末に、もっともっと悲しくなる。
そう悲劇。悲劇を求めてる、渇望してる。なのにもう辛い思いは抱きたくないよ。大団円を見たいのに。
あ、そうじゃなかった。こんなのはどうでもいいんだ。
本は魔物、いちどハマってしまうと、たとえ一時的にやめられたとしても、ふとした拍子に再びはまり込んでしまう。創造を想像する快楽に。そして本にはまればはまる程、その物語に心動かされる程、現実は色褪せて、心はあちら側に引きずり込まれていってしまう。どうしよう、そこにあるのは抜け殻。