左右に分かれた分かれ道.
どちらか一方は正直村に通じ,もう一方は嘘つき村に通じている.
正直村の住民は正直なことしか言わず,嘘つき村の住民は嘘しか言わない.
わたしは今正直村に行こうとしている.しかしどちらが正しい道なのか分からない.
一人の男が道の分岐点に立っている.
この男が正直村の住民なのか嘘つき村の住民なのかは分からないが,
どちらかの住民だというのは確かである.
わたしは男にこう質問した.
「あなたは左と右のどちらの道から来ましたか?」
わたしは確信していた.
仮に正直村が右の道から行けるとしよう.
男が正直村の住民であれば,正直村がある方の「右だ」と答える.
逆に嘘つき村の住民であっても,嘘つき村がある方の「左だ」と答えず,結局「右だ」と答えるはずだ.
つまり,男がどちらの住民かは関係なく,答えそのものが正直村へ行くための答えになるのだ.
「わたしが来た道は右の道です」
男は左の道を指差しながらそう言った.
http://anond.hatelabo.jp/20070305003905 その男は嘘つき村の住人だった. なぜ男は「右」と言いながら左を指しているのか. それは,「右」と言って右を指した場合,右に対して「こっちは右で...
http://anond.hatelabo.jp/20070305192036 まあ良い.男が嘘つき村の住人であることは分かった. あとは簡単だ.わたしは尋ねた. 「右の道が正直村へ通じる道ですか?」 男は答えた. 「右の道...