このような問いを(たとえば子どもに)投げかけられたときに、「こいつは勉強なんてしなくていいと思っているな!」と早合点してしまってはつっこみ力不足である。
誰にその問いを投げかけられたのかという問題もあるが、このような問いには以下を実践することで対処できるだろう。
「何故勉強しなければならないのか?」という問の答えは、なぜ「何故勉強しなければいけないのか」という発想を持つに至ったかという過程を言語化することである。
もし、子どもが「それはね、どうして勉強しなければいけないのか、と思ったから」という答えをしたとしよう。
そんなときは、「それじゃあ、おなじ言葉の繰り返しだよ、もっとじっくりと考えていこうか」と言ってやればよい。
大切なのは、問いに対する背景をこちらが考えかわりに教えてやることではなく、相手がイメージとしてはもっているが言葉にまだできていないことを言葉にする手伝いをしてやることである。