2021-02-04

職質されたときのこと

10年くらい前のことだけども。

大学進学で上京してきたお上りさんだから、

休みの日になると電車で特に目的地も決めず適当なところで降りてブラブラ散策したりしていた。

だからその日も、渋谷駅で路線図をぼーっと眺めて、料金と距離でだいたいどのへんまで行くか考えていた。

 

あのへんまで行ってみるかなーでもこっちも捨てがたいなー、なんて迷っていると、肩をぽんっと叩かれた。

振り向くと警官が2人いた。お話いい?だとさ。

警官とはいえ馴れ馴れしいのはうぜえなとか、

警察に世話になることなんて何もやってねえよなとビビったりと、

内心いろいろと混乱しながらも、断る理由はなかったので「はい」と答えた。

「身分を証明できるものある?」と聞かれたので、学生証を提示した。

すると一人が「あ、日本の方……」と漏らした。

そして何を聞かれるでもなく、「ありがとうございました」と職質を切り上げられた。

 

なんだったんだ。俺はそんなに外国人顔か?そんなにイケメンフランス人に見えたか?お?

それともどっかの国のテロリストにでも見えたか?いけないクスリでも持ち込んだ密輸人にでも見えたか?

自分で言うのも変な話だが、俺はどこからどう見ても日本人顔だ。

 

なんのために話を聞こうとし、なぜ俺に声をかけ、なぜ何も聞かずに切り上げたのか。

なんの説明もなく一方的に「お前外国人犯罪者っぽいな」とオブラートに包みきれていない言葉だけ投げて終わりにした、

あの警官たちを思い出すと今でもムカムカする。

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