2010-01-23

森川元検事が謝罪しないのは検察の総意だ

ttp://d.hatena.ne.jp/gvstav/20100122/1264181156

森川の態度は見事なほど終始一貫している。当時持ちうる証拠から判断して犯人と断定した行為に間違いなど無かった、だから謝罪の必要はない、というもので、頼み込むように謝罪を要求する菅谷さんに対し「話したとおり」「今申したとおり」を連発する姿は冷酷な鉄面皮そのものだ。

 しかし、普通人間なら、17年もの間ム所に叩き込んだ事に対して少しは悔恨の情があるだろう。菅谷さんの性格から見て、一言「すみませんでした」といえば積年のわだかまりも消えただろうに、彼が頑なに謝罪しなかったのは、それが検察の総意だからだ。

 その当時の状況から判断して有罪なら絶対に有罪。あとで無罪だったと判明しても、こちとら年間何千件もの悪人を裁いてるんだから一人くらい間違いがあってもしょうがない。いちいち謝罪などしていたら検察権威が地に墜ちてしまい、(もうとっくに墜ちているが)悪人共からなめられる。だから絶対に謝罪しない。

 更に、結果的に菅谷さんを17年ものあいだ収監しつづけたのは、検察責任だけでなく、(もし責任があるとするなら)警察裁判所にも責任がある。どうして担当検事だけが謝罪しなければならないのだ。そんなバカなことができるはずがない。検察側の思考回路とはそんなものだろう。もしそうでないなら、とっくの昔に検事総長菅谷さんに謝罪してしかるべきだ。そうしないことが、検察の総意を雄弁に物語っている。

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