2009-01-17

しわしわの顔。彼は、人間じゃないみたいだ。

しゃがれた声で、彼は言った。

「おうおう坊ちゃん。どうしてこんなところに降りてきちまったんだい」

「ええと、その」

「しゃべんなくていいんだぜ、俺にはわかるんだから」

「はあ」

「そうだな、あの坂を転がっちまったんだな」

僕の心臓が掴まれたように鼓動を強めた。

「なんせ俺ってばよお、サトリなんて妖怪やってるもんだからよう」

「サトリ・・・?」

「そうそう、サトリって奴だ。あんたの心の声が聞こえるのさあ」

「はあ」

「無感動坊ちゃんだねえ」


中学生のころ書かされてた小説が色々と酷かった。

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