2008-04-13

結局口のうまいやつが勝つ

ひとりでぼけっとたばこ吸ってたら、昔彼女に振られたことを思い出した。

その彼女は贔屓目にみなくてもめちゃめちゃいい女だった。頭もいい。もう、数年前の話。

僕はバカみたいに彼女に入れあげてて、一応はだいじにしてたつもりだし、彼女もそれはわかってくれてたと思う。はじめは。

そんときには僕に先輩がいて、兄貴っていって慕ってた。

恋愛経験もほとんどなかった僕は、その兄貴によく相談してたんだ。

掛値なしに、良い人だったよ。

その兄貴を経由して、彼女と親しくなったのもあったし、いろいろ垣根を越えた話もできた。

たとえば、セックスのこととか、プライバシーに関ることとか、いろんなことを。

僕はバカだった:思えばこのぐらいんときに気づくべきだったかもしれない。

あんまりにも僕は根掘り葉掘り聞かれすぎていた。どうしてそんなことを聞くのか。尋問のような感じを受けたこともある。

そして、それと時期を同じくして、彼女の僕に接する態度がこわばっていった。

徐々に、大事なことを僕に教えてくれることや、デートの約束をする機会が減っていった。

そして、知らないうちに、三人や、その兄貴の彼女と一緒に飲みにいく機会が増え、

そういった場で、酔っ払った兄貴が僕の彼女にセクハラするのが慣例化していた。今考えればおかしいよね。

そのときの兄貴の彼女の感情を押し殺した顔は、今でも忘れたいと思う。

僕と彼女の親密さは日増しに減少していって、

僕を除く三人でどこかにいったりしていることが多くなった。

それは、兄貴の希望らしかった。

僕には、「俺がなんとかするよ」そんな言葉をかけてくれていたし、僕はそれを信じた。

もうすこし時間がたって、僕はふられた。

もう二週間ぐらい連絡は取れなかったから、予期してたことだった。

何故か聞いてみると、僕が兄貴にたずねられたことや、話したことが詳細以上に出てきた。

これは、内部リークなんかじゃない。そう思った。

彼女は「私はあなたを軽蔑する」「あなたほんとに最低だね」そういって去っていった。

これは、不運とか、努力が足りなかったとか、そういったことじゃないんだ。そう思った。

たぶん、その「兄貴」がキープしてた女に俺が手をつけた、形なんだろう。

案の定、それから数ヶ月後に、彼は彼女に乗り換えた。幸せそうらしい。

僕は、それから、東京の会社に就職し、怠惰なまま、ぼけぼけと仕事をこなし、たまにこうやって増田に思い出したことを書いている。

リスクマネジメントできなかったそのときの自分を呪い殺しながら、今もまた煙草に一本火をつける。

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