2007-11-09

夢を見ました。娘の。

夢の中の娘は四歳ぐらいで、とてもかわいらしかった。手は小さくて、足も小さくて、輝いた瞳をつねにこちらへ向けてきてくれました。

けれど……

ふと気付くと、娘は小学生の高学年くらいに成長していて、私の方ばかり見ていることはなくなります。すっと別の部屋に行ってしまいました

それを追いかけて、私もその部屋を出ました。出るとそこはダイニングキッチンで、高校生になった娘が制服姿で流しに立っていました。

周りを見渡すと、整理整頓されているとは言いかねる状態でした。私は少し気になって、放り投げられていた洗濯物を拾うことにしました。

電話が鳴って、娘が取りました。「え? 父が?」

私は顔をあげました。娘はしばらく受話器の声に耳を傾けた後、無造作に受話器を置くと、慌てた様子で玄関から外へ出ていってしまいました。

急いで追いかけようとして私は、……そこで目覚めました。

目が覚めてから、夢うつつのまま身支度を整え、一階に降りると、いつも通り母が台所で朝ご飯の用意をしていました。降りてきた私に気付くと、おはようと声をかけてきます。

おはよう、と返した私は、食卓につきながら、今朝見た夢について考え始めました。

考えてから、思わず母に、父のことを訊ねようとしましたが、母の背中を見ている内にその気はなくなってしまいました。

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