2007-10-02

はてな匿名カニバリズム - 名前を隠して楽しく食人

薄暗い室内に横たわる長大なテーブル。

蝋燭の揺らめく炎が、居並ぶ十一の顔を照らし出す。

増田がパチンと指を鳴らす。

運ばれてきた料理女性だった。

嗚咽交じりに、彼氏非モテで、非モテで、と呟く彼女の腕は、既に切り取られている。

腹のあたりが大きく切り開かれ、そこに肉塊が詰まっている。

増田が呟く。

「つまらん餌だ、こんなものは安い魚に食わせてやれ」

「食べないの? 僕は好きだけど、こういうの」

笑いながら、増田が箸を伸ばす。

躊躇なく、眼球に箸を突き刺し、そのまま抉り取る。

「ああ、ジャンクっぽくていいな。増田さんもどうです?」

増田は、コリコリと、口の中で転がすように舐めている。

では私もと、増田はこんがり焼けた乳房を口に運ぶ。

「まあ悪くはないが味が濃すぎるな」

「儂もいただくか」

「俺も」

「足の裏なんてよく食えるね」

「しゃっきりぽん」

「臀部が美味い」

「にゃー」

「汚い臓物だな、普段なに食ってるんだ」

晩餐は続く。

女の声は、もう聞こえない。

ファック文芸部 - 食人賞

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