2007-08-24

真っ暗

真っ暗。

完璧な真っ暗。

いつまで立っても何も見えやしない。だって光なんてないのだから。

どうしようもないので歩いてみた。

「コツン」という足音の反響が一瞬空間の形を照らし出したが、またすぐに消えてしまった。

大分広い空間のようだ。

そのまま歩き続けていたら反響がだんだん近くなり、手がひんやりした壁に当たった。

そこに手を当てているとだんだん温かくなってきた。

もう歩いてもどうしようもないので、そこにとどまっていることにした。

温かくなった壁からは液体や丸い物質が出てきた。口に当ててみると食べ物であることが分かった。

僕はがむしゃらに食べた。排泄もその辺ですませた。

そんなことをしながらそこで長い時間(正確には分からない、10年くらい?)を過ごした。

もう僕には移動する気力がなくなっていた。

「もうちょっといろいろ探してみれば良かったかな?」と僕は思ったけど、もうそんなのはどうでもよかった。

だってここが僕の居場所なのだから。

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