はてなキーワード: よっちゃんとは
http://anond.hatelabo.jp/20070610141952
スルーしようかとも思ったのだけど、折角だから分析してみましょう。
お前な、レジが終わるまでちゃんと接客しろよ。
ここで「接客」という概念、というか「用語」が出てくる時点で、この飯田は間違いなく接客業、というか、販売スタッフ、おそらくレジ打ち、ですな。
さらに妄想すると、彼は「接客業」についてから日が浅い。で、初っ端の研修でもって「接客とは何か」みたいなことからみっちりたたき込まれて、彼も根が真面目なものだからそれを真に受け、納得し、一生懸命実践しようと日々へとへとになって努力しているわけだ。たぶん4月入社の新人さんなんだろうね。ここにきてだいぶ慣れてきた。すこし周りも見えるようになってきた。肉体的疲労が精神的疲労に置き換わっていく時期でもある。そんな中で、彼は気付いてしまったんだな。「世の中のレジ打ちは、ちっとも『接客』できてないじゃないか」、と。自分は一生懸命やろうとしている。なのにこいつらときたら、なんだ。…と、余計に腹が立つわけだ。「お客様はなぜ、この店で買うのか。それは、サービスを買っているからなのです!」なんていうステキフレーズが頭から離れない。これは基本中の基本、のはずだ。なのに、なのに、こいつらときたら。
しかしいかんせん、彼は接客業の経験も豊富ではなく、コンビニ接客の経験もない。だから彼は、コンビニにはコンビニ独特の事情があるということも、まだ理解できないのだね。「スピードこそサービスである」という、その事情。コンビニファイターと呼ばれるプロ意識の高い店員たちは、いかに1人あたりレジ所要時間を短縮するか、日々精進を欠かさない。つねにそれを意識することによって、朝や昼の超混雑時の対応、ひいては店の印象が違ってくることを、ファイターたちはよく知っているのだ。
店員に苛立つ。それは、自分自身がお客様を苛立たせている。その何よりの証拠。
飯田がこのことを身をもって理解するのは、もう少々、先のことなんですな。