2021-04-25

30代でコロナにかかってICUに入ったので記録しておく

とある地方都市での話

発症後、なかなか熱が下がらず、酸素濃度も時折90を切ってた。

主治医の先生から「変異株であることが確認されました。ここより悪くなったら挿管して別の病院に搬送しますね。」と2回ほど説明があったが、挿管=ICU、重症患者というのがイマイチ実感がなく…「まあ若い人は重症化しないって言うし言うて大丈夫でしょ」とタカをくくってたところはある。

ある夜主治医の先生が来て、「今日挿管して〇〇病院のほうに搬送します。」という。

急に怖くなる。挿管って語感から、何をされるのか想像はできたけど、検索はしなかった。

その数時間後、酸素吸入マスクと一緒に麻酔を吸入されて意識を失った。

次に気づいたのはICUの病室。ちょうど挿管した管を抜くところで、わけもわからずめちゃくちゃ気持ち悪い思いをした。

挿管から抜管まで3日間寝てたらしく、後から聞くとその間に無意識のうちに自分で管を引き抜こうとしたりして手足を拘束されたりしていたらしい。

ICUにはその次の日までいた。

栄養は鼻から食道に通した管から直接栄養ドリンク的なものを流し込まれたり、点滴で管理されていた。

抜管後は1日ぐらいはまともにしゃべれず、あーとかうんとかしか言えなかった。

何もすることはなかったが、看護師さんが気晴らしにYoutubeでラジオ的なものを流してくれたりした。

意識もフワフワしたままで、特に暇と感じる余裕は無かったが、時間は長く感じた。

そこからは他のコロナ患者と同様の隔離病棟に移って入院生活が続いている。

熱は下がり、たまに咳と痰が出る程度の症状となった。

ただ、ICUを抜けて5日ほど経ったが、明らかに全身の筋力が落ちていて初めは上半身を起こすのもままならなかった。

食事も初めはほとんどおかゆしか食べられなかった。噛んでると疲れてきて「もういいや…」ってなってた。

まあそれからリハビリの先生やらがついてくれて、少しづつ体力を戻しつつある。

とりあえず歩行器ありでゆっくり歩けるぐらいにはなった。

ご飯もおいしく食べられるようになった。ちなみに母が入院時に梅干しを持ってけと持たせてくれたが、これはまじで異世界転生モノのチートアイテムだった。

仕事については、とりあえず入院時にもらえる医療保険に入っていたので一時的な収入については問題なさそう。

まあまあの中間管理職に就いていたが、自分の上長が臨時で兼任してくれているらしい。

ありがたいと思いつつ、仕事の連絡は極力見ないようにしてとりあえずさっさと在宅ワークに戻れるぐらいの体力をつけて復帰の目処を建てなければ。

まあだいたいこんな感じだけど、本当に体力と筋力だけは時間をかけて戻すしかなさそう。腕と足がヒョロヒョロで胴体だけ寸胴のじいさんみないな体型になってる気がする。

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