2010-11-18

まわれまわれ

理想は着実に前転し続けることだ。

ちょっと気取って側転するのもいいかもしれない。

宙返りなんてできたらもう恐ろしくなってしまう。

だから、前転でいい。ずっと前転し続けて、ぐるんとまわってまた手を突いて、永久機関みたいに進んでいたい。

でも、それって結構難しくて、目が回るし、方向感覚もあやふやになって、わけがわからなくなってしまうこともあると思う。

もしかすると、後ろに進んでいたりするかもしれない。

後転は前転以上に不安になるものだし、技術的にも難しいし、難しい上に進む方向が確認不可能だ。

だから前転を選ぶ。前転を始めてみようと考えている。

マットの縁に立ち尽くしたまま、となりで誰かが回り始める。

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