たぶん小学校くらいの時。
周りの大人の男性はほとんどたばこを吸っていた。もちろん父も。
だから俺も大人になれば自然とたばこを吸ってるんだろうなと思っていた。
父が運転する車で父がたばこを吸い出しても窓さえ開けてもらえればそれほど気にならなかった。
ちょっと脱線するけど、車乗ってるとき、母運転俺助手席父後部座席って時、
と運転席側の灰皿でたばこ消すように頼まれたとき、
おそらく初めて火がついてるたばこを持ったのね。
「軽っ!」って思ったよ。大人のためのものって印象から、なんかたばこって物理的に重いイメージを持ってたんだよね。
たぶん100円硬貨2枚分くらい。
話を戻すと、小学生の時、1つ上のいとこ(男)が正月なんかでうちに来たとき、子供だけでゲーセン行こうぜって事になった。
で、ゲーセンについていとこがゲームをやり出したとき、おもむろにたばこを吸い出したのね。
これはショックだった。いままでなんとなくかっこよくって、ちょっとあこがれていたいとこが、
やっちゃいけないことをやってるのを目の当たりにして、本当にびっくりした。ショックだった。
なんか裏切られたような気がした。
中学・高校ではそれなりにたばこ吸うやつが出てきて、その様子を見るたびになんか何とも言えない気持ちになった。
未成年は吸っちゃいけないんだよ。そういう法律になってるんだよ。犯罪だよ。俺の目の前で犯罪が起きてるよ。何も出来ないよ俺。
そんな事を思っていた。
そんな感じで未成年の喫煙に対して過度に敏感になっていった。もちろん、自分が吸うなんてもってのほか。
成人してもその影響が残ってかたばこに対してはやっぱり敏感になっている。