ミスを指摘されると、どういう言い方であったとしても、絶対に認めない人間ってのがいる。
殆どの人間は、認めなくても仕事なんだから、諦めて対応する道を選ぶ。
自尊心やプライドはそのままで対応する方法はいろいろあると思う。
自分は聞いていなかった、知らなかったから悪くない->今から対応する自分は別に悪くない
自分の考える答えの方が正しいから悪くない->その根拠を示した上で判断を他者(客観的)に委ねて、それにしたがう
ミス、不具合ジャアリマセン、仕様です->仕様改修と言い換えれば受けます
(認めたくないので)->こっそり直しておく
etcetc...
でも、絶対に「自分が正しい」一点張りで対応しない人間ってのがいる。
間違いを絶対にしない人間なんてない。
だから、その人間「だけ」が間違っている、なんて思わない。
その人間が一人で勝手に判断し、突っ走ったとしても、そうさせた環境が悪いだろう。
けれど、ミスが露見した時点で、ただただ「自分正しい」だけを主張しても、何の意味もないと思う。
対応するか、ミスではない根拠を示すか、どちらかだ。
若い技術者に、こうした傾向がある事は理解できる。
という、青さがそうさせるのだと思う。
フロントに立って対応すれば、根拠も出せないプライドなんて何の力もない事はすぐに無意味だって気づかされる。
けど、頭の禿げあがった「ベテラン技術者」でもそうした主張を繰り返す人間がいる。
まるで子供のように顔を真っ赤にして激高して、自分は悪くないを繰り返して、何十歳も年下の技術者を困らせている。
生真面目な彼は、無視する事もせずに、ホウレンソウをしては、駄々をこねられて、結局自分で対応しているらしい。
彼だけではない。時折直接顧客から出されるクレームにも、頭を真っ赤にさせて「分かってないくせに」と口にしている。
「技術と信用さえあれば自分を悪いなんて事は口にしない。そういう事を言う人間は物事を分かってない」
んだそうだ。(結果がおかしいという報告、確認=自分が悪く言われる、と変換されている)
少なくともそんな人間はフロントに出さないし、毎度駄々をこねようが、別の人間がちゃんとフォローしてる。
ただ、自分には子供が独り立ちするような年齢まで、そんなままに歳を食う方法が分からない。
雇ってくれる会社がいて、そこに居座れる理由が分からない。
年齢=そういうズルさを身につけているものだ、というだけかもしれないし、
実際問題、そうした人間を一人と数える事も、その人間に全て任せてよしとも思ってないけれど、
若い技術者の一人は、もう彼と同じ「ゴネ得」を取得しつつあるし、
また別の一人は、真面目に対応する事(彼のお守、と評されている)に嫌気を感じ始めている。