2008-02-21

フルーツポンチアンダーグラウンドぶる男

いわゆるサブカル好きの人間ネタにした秀逸なコント

レッドカーペットとかでやってたので知ってる人も多いと思う。その中で、特に象徴的なセリフとして

「オレって変わってんのかなあ?」

っていうのがあって、そこが一番の笑いどころなんだけど、同時にサブカル好きの一番中心の部分を突いている。

サブカル人間あるあるネタとして

「あのバンドメジャーになってからはダメになった」

「大作映画はつまらない。ミニシアター系しか観ない」

とかがある。

多かれ少なかれ、「自分は普通人間と違う」という意識は、ほとんどのサブカル好きのアイデンティティとして存在していて

彼らは「マイナーなものが好きな自分」に酔っている。

ここまでは異論は無いと思う。

問題は彼らの多くが、自分が好きなものに対して、マイナーだから好き、という理由を覆い隠す様に

◯◯の本質をしっかり分かっている、とか、下らない商業主義に迎合してなんだかんだとか、理由を付けるという事だ。

確かにそういう理由もあるだろう、だが、マイナーだから好きという、単純で倒錯した理由も持っているんじゃないか。

そのことに自分で気付いているくせに、そこから目を背ける様に彼らは言い放つ。

「オレって変わってんのかなあ?」

そして周りの人間が、君は変わっているね。と言ってくれるのを期待する。

何故認めないのだ。マイナーだから好き、と言い切れないのだ。

何故「オレって変わってんのかなあ?」ではなくて「オレは変わった人になりたい」と言えないのだ。

全く悪い事じゃない。何が悪い。

商品価値というものは他の商品との差異にしか存在しない、と誰かが言った。忘れたけど。

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