2009-08-29

女子は男子よりおもらししやすいのにはちゃんと理由があった

対象となる人間の仕草、手足の位置や角度、首の傾きなど、身体の姿勢を一部分、若しくは全部、模倣してみることによってその人がどんな心理状況にあるのか推測する、という手法がある。これが場合によっては、意外と使える。同調行動の応用で、一歩進んだかたちである。

これをいろいろと試行している最中に、どうでもいい事を1個発見したので報告しておく。もっとも、既に標題に書いたとおりだが。

よく言われることである。真偽の程は定かではない。仮にこれが”ほんとう”だとして、その理由としては、括約筋の構造そのものが違うからだとか尿道の長さが全然違うからだとか(それもどうだか)、いろいろ言われているようだが、実はもうひとつ、決定的な理由があった。姿勢である。もう少し言えば、腰の角度、骨盤の角度である。

女性と男性では、普通にまっすぐ立ったときにも、そもそも骨盤の角度が違う。ウエストすぐ下にある骨盤側面最上部のでっぱりあたりを中心軸にして、女性は男性より15°くらい”前傾”している。女性を基準にすれば男性は女性より”後傾”している。これは、どっちがどっち、どちらかが正しい、というものではなく、骨盤を支える主な4つの拮抗筋のバランスと重心のとりかたの問題なので、”解”は無限にある。その中で、かかとを上げようが下げようがほとんど影響のない重心位置となる立ち方が、女性の立ち方というわけである。

このことにより何が起こるか。ひとつには、女性の場合膀胱に内臓の荷重がまっすぐ上からかけられることになる、ということである。(男性の場合は、体の前方に逃げる。)もうひとつ決定的なのが、膀胱括約筋を締められなくなる。

どうして?といわれても、そういう構造なのだから仕方がない、としか、言いようがない。そしてこれは、実際に自分の身体を使ってやってみるとわかるのである。骨盤を前傾させることによって、骨盤底筋は後方に強く引かれる。すると、前方に位置する膀胱括約筋も引かれ、締めた状態を維持するのが非常に困難になる。普通にしていると開放状態になるのだ。無理して締め続けていようとすると非常につらい。つまり膀胱括約筋がデフォルトで開放状態なのであって、尿道云々ではなく、このまま24時間生活していれば、男性でも失禁する。

女性はこの、括約筋による締まり不足をフォローする為に、自然と内股に力が入る。そうして女性の姿勢、筋肉バランスというのは成り立っている。これを数年も続けていれば、当然のように膀胱の筋肉も弱体化する。女性の場合は、これが(幼児期を除く)ほぼ一生である。

何故そうなのか、といえば、それは、女性がまわりをなんとなく見ながら「これが女性らしい姿勢」「女性として魅力的に見える姿勢」と知らず知らずに体得するのだろう、としか言いようがない。勿論、それは否でもなければ是でもない、人間が”立つ”うえでバランスをとりうる”解”のひとつに過ぎない。ただ、こういう姿勢は、咄嗟の防御力と最大発揮パワーを著しく低下させる。腰痛を招きやすいとも言われている。そして、”おもらししやすい”この姿勢というものが一体何に有利なのかに関しては、ここでは触れない。

骨盤の角度というのは、日頃から気をつけることによって 1ヶ月単位で変化してゆくものである。また、その場限り、一時的に是正することなら誰にでも可能(ただしすぐに元に戻る)。であるから、女性の場合、重いものを安全に持ち上げたい場合や、一時的に漏らしたくない場合など、意識的に骨盤を”後傾”させる(腹筋でぐいっと吊り上げるイメージ)ことによって若干の改善をみる事ができるであろう。

ただし、下腹がボコッと出ることになる。気をつけないと猫背にもなる。からだをみる眼力のある人(本論の枕参照)には「嗚呼、おしっこ我慢してるんだ」と一撃で見抜かれる危険もある。相当に格好悪いことは覚悟したほうがよい。

  • おにゃのこが直立姿勢をとったときにちょっとおなかがでるのはそのためだったか! オレはあのちょっとおなかの張ったスタイルが大好き! 細い人限定だが、相当エロいと思う!

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