最近まで「私」は「ジョー」でした。
「顎が長いから。」とつけられたあだ名のですが、
それが一人歩きしていたのです。
そして、それは私にとって苦痛だったのです。
私は毎日のように体を掻きむしって、
その痛みが癒えるのを、
心の痛みが癒えるようだと錯覚するのですが、
ジョーはといいますと、
バイト仲間からいじられるピエロ役で
「俺は将来ハリウッドに行く。」と
叶わない夢を見るのです。
でも家に帰れば現実と言う朝靄に、
何かはっきりした物の
その存在を感じてしまって、
また体を掻きむしって、赤く腫れ上がらせてしまうのです。
だから私は私の中のジョーを殺すか、
自殺してジョーとして生きるか
その選択に迫られました
結局、バイトをやめて、
携帯のアドレス帳を初期化して
ここまで引っ越してきたのです。
でも私が楽しくなったり、うれしくなったりすると、
ジョーが私の体を内側から掻きむしるのです。
猪木、乙 http://anond.hatelabo.jp/20090827025743