友人をホームで待っていたとき携帯電話を拾った。
銀色のauの機種だった。
失礼かと思ったが、持ち主が連絡先が解ればと良いと中身を覗かせてもらった。
プロフィールに自宅番号なし。
アドレス帳にもそれらしき名前は見られなかった。
連絡するのをあきらめて駅長室に届けた。
「持ち主が見つかればお電話させますので、連絡先をこれに書いてください」的なことを駅員に言われた。
断ることができなかった。
でも自分の連絡先を残すのもちょっと躊躇したので、待ち合わせ相手の友人の名前や電話番号を書いておいた。
その後しばらくして、持ち主から友人に電話があって、三人で夕食に行くことになった。
それが、今の彼女です。
世の中色んな出会いがありますね。
まさか本当に彼女になるとは思わなかった。
まぁ友人の彼女なんですけど。